『事前の研究が必要なのに、知的に疑うこともないまま人は相場に臨もうとする。大して高くない自動車を選ぶときはいろいろ考え悩むのに、相場ではその半分も頭を使わないために、資金の半分も失うような羽目になるのだ。』
感想
伝説の投機王と称されるリバモアの半生を描いています。以前紹介した「孤高の相場師」はリバモア本人が書いていますが、本作はリバモアを丹念に取材したジャーナリストが記した書物です。著者は投資経験がほぼないのだそうですが、記述は詳細で非常に丁寧に描写されています。物書きを本業にしている人はさすがですね。
冒頭の記述は耳が痛いところです。これは結構言い得ていて、特に初めて購入した銘柄などは自動車を買うときの半分も頭をつかいませんでした。幸いにも資金の半分も失うようなことはありませんでしたが、学ぶことの重要性を強く示唆しています。
この本を読んで実践したこと、したいことなど
システムと呼べるほど大層なものではありませんが、かつて明文化した取引ルールに則って投資を進めていくことを心に決めました。
本書を読み始めた時点での投資実績 ()内は前回記事との比較
-124,737円 (+10,600円)
自分で立案した売買ルールにのっとり、新規銘柄を購入しました。
またそのルールで売却益が生まれています。金額は決して多くはありませんが、初めてまともに株式市場から利益を生むことができました。
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基本情報
タイトル:欲望と幻想の市場
著者:エドウィン・ルフェーブル
発売日:1999年4月5日
購入場所:Kindle Unlimited
読み始めた日:2023年11月2日
通し番号:41
ジャンル別番号:お金/投資-31
備考: