放射線治療医Tの読書録

Kindle Unlimtedをこよなく愛する現役の放射線治療専門医が、これまでに読んだ本の感想や、気に入ったところを記録しています

『孤高の相場師リバモア流投機術』 ジェシー・ローリンストン・リバモア

 

『利益が目減りしても身を滅ぼさないが、損が膨らめば悲惨だ』

 

感想

「マーケットが大きなトレンドに乗り始める時期は必ずある」ので、そこを狙って投資をしましょうという「モメンタム・トレード」の手法を解説しています。

投機というとついギャンブル性を感じてしまい、様々な書籍でも指摘されているように「投機はだめだ投資をしよう」、などと思ってしまいます。しかしながら過去の自分の無様な取引を見ていると果たしてそれは投資だったのか、投機ではなかったのかが分からなくなります。

当然著者も市場のトレンドをつぶさに研究して、その流れに乗って投機をしていくのですが、そこには知識や経験に裏打ちされた判断が存在します。となうと投機=ギャンブルという構図は成り立たなくなり、読めば読むほど投機と投資の境目は曖昧であるように感じてきました。

 

この本を読んで実践したこと、したいことなど

冒頭の記述は重要なことを示しています。つい最大の利益を狙いたがってしまいますが、そうではなくて損失をコントロールし市場に長く留まることを考えていきます。

この頃から、徐々に利益を追求すること、よりもリスクをコントロールすることへ意識が変わってきたように思います。

 

本書を読み始めた時点での投資実績  ()内は前回記事との比較

-191,437円 (±0円)

取引はありませんでした。

 

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基本情報

タイトル:孤高の相場師リバモア流投機術

著者:ジェシー・ローリンストン・リバモ

発売日:2007年12月4日

 

購入場所Kindle Unlimited

 

読み始めた日:2023年10月25日

 

通し番号:35

ジャンル別番号:お金/投資-25

 

備考

『私の財産告白』 本多静六

 

『貯金生活の最大の支障は虚栄心である』

 

感想

前回の記事でも触れましたが、やはり「虚栄心」は資産形成において大きな障害となるようですね。

著者は1866年生まれで、25歳で東京帝大の助教授になったときに、70歳以降まで見据えた人生ブランを立案します。一方で私はそのころ何考えてたかな、と思うとお恥ずかしい限りです。40歳を過ぎてようやく今後のことを考え始めたくらいですから。

それはさておき、著者はその人生の計画にむけて、2つの目標を立てて実行していくのですが、その精神力や継続性は素晴らしいなと思います。2つの目標うち、1つは仕事に関すること、1つは貯金に関することなのですが、後者では日給の1/4もの額を天引き貯金にすることを決めます。現代でも、一定割合を決めて貯蓄にすることはよく推奨されていますが、25%はかなりの割合ですね。しかし、それが原資となり資産を築いていく基礎となります。「若いときからの一定割合での貯蓄」は資産形成において共通のルールなのでしょう。

 

この本を読んで実践したこと、したいことなど

虚栄心のコントロールを意識し、支出を見直します。

 

本書を読み始めた時点での投資実績  ()内は前回記事との比較

-191,437円 (±0円)

取引はありませんでした。

 

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基本情報

タイトル:私の財産告白

著者:本多静六

発売日:2022年11月25日

 

購入場所Kindle Unlimited

 

読み始めた日:2023年10月24日

 

通し番号:34

ジャンル別番号:お金/投資-24

 

備考

『となりの億り人 サラリーマンでも「資産1億円」』 大江英樹

 

『地位財と非地位財』

 

感想

「億り人」ってなんとも言えない表現ですね。個人的には少し苦手な言い方です、なにかその言葉の背景に様々な感情が見え隠れするような気がするから、ですかね。著者も本書の中でその辺りを指摘していたかと思います。

資産1億円以上の世帯は全世帯の2.4%なのだそうです。意外と多いと思いました。資産を築くための基本的な姿勢についてよく解説されています。

特に私が印象に残ったのが、地位財と非地位財に関する記述でした。地位財とは「他人との比較によってはじめて価値がわかるもの」とされ、例えば社会的地位や家、車などが含まれます。一方で非地位財とは、「他人とは関係なく、自分にとって価値があり喜びを感じるもの」だとしています。私は恥ずかしながら、これまでこうした考え方をしたことはありませんでした。当然、幸せなお金の使い方は後者「非地位財」ですね。しかしながら、どうしても見栄や虚栄心のため「地位財」にお金を消費してしまうことが多々あります。改めてお金の使い方を見直すよい機会になりました。

 

この本を読んで実践したこと、したいことなど

「自分にとって価値のあること」はいったい何でしょうか。何のためならお金を使いたいと思うかをもう一度考えてみました。私は旅行が好きですから、差し当たりは旅行が自分にとっての非地位財だと考えています。

 

本書を読み始めた時点での投資実績  ()内は前回記事との比較

-191,437円 (±0円)

新たな銘柄を1種類購入しました。売却はしていないので損益は変わりません。

 

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基本情報

タイトル:となりの億り人 サラリーマンでも「資産1億円」

著者:大江英樹

発売日:2021年12月13日

 

購入場所Kindle Unlimited

 

読み始めた日:2023年10月24日

 

通し番号:33

ジャンル別番号:お金/投資-23

 

備考

『「貧乏老後」に泣く人、「安心老後」で笑う人 』 横山光昭

感想

なぜ私は投資をすることにしたのでしょうか?その目的は?老後のため?まぁお金はあっても悪くないかなくらい?そう言えばあまり目的意識がないように感じます。強いていえば安心のため、になるのでしょうか。

本書ではリタイア後の年金、退職金、介護費用に対する考え方がまとめられています。また、死ぬまでの準備や、教育資金の贈与あるいは暦年贈与に付随する税金関連についても解説されています。サラっと読めますので目を通しておいて決して損はしませんが、読むタイミングが早すぎた印象を拭いきれません。

 

この本を読んで実践したこと、したいことなど

晩年のお金問題は詰む可能性があるので注意したいですね。

 

本書を読み始めた時点での投資実績  ()内は前回記事との比較

-191,437円 (±0円)

この間は動きはありませんでした。

 

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基本情報

タイトル:「貧乏老後」に泣く人、「安心老後」で笑う人

著者:横山光昭

発売日:2015年10月1日

 

購入場所Kindle Unlimited

 

読み始めた日:2023年10月23日

 

通し番号:32

ジャンル別番号:お金/投資-22

 

備考

反省会 株式投資デビューから1か月を振り返る

反省会 株式投資デビューから1か月を振り返る

 

今回は少し趣が異なり、読書記録ではありません。

 

1か月での結果のまとめ

株式投資に充てた費用は累計で444万円!

損失は19万円。

 

感想

累計購入額を始めて計算して大変驚きました。さすがに初心者のクセに無茶をしすぎです。いや、初心者だから、なのかもしれません。

いま振り返ると2023年9-10月は相場全体の動きも悪かったので、逆に言えば、これだけお金をつぎ込んだのに、よく19万円程度の損失で済んだなという印象さえあります。

流石に当時の私も、これは大問題と感じているらしく、この1か月で学んだことをノートに記していました。内容は以下の通りです。

 

この1か月で学んだこと

・安易に多額の投資をしない 1回20万円までとする

・チャートや業績は最低限チェックする

損切り注文を必ず入力する

・材料でわけもわからず投機しない

逆張りは難しい。まだやめておけ

・市場は全体に下がり相場でなかなかうまくいかない

・日中に株価は見ない

・決算発表直後は手を出さない

 

今後

「経験は積めている。少し今の投資法で続けてみる。」と記載しています。

大丈夫でしょうか・・

『お金の名著200冊を読破してわかった!投資の正解』 タザキ

 

『コア・サテライト投資』

 

感想

たくさんの本を読んだ著者が丁寧にその考え方をまとめた良著です。オススメ!

そのエッセンスは上記の「コア・サテライト投資」です。すなわち、投資信託を活用したインデックス投資をコアとして、プラスアルファとして別の投資をする手法です。ここまで私は個別株投資で苦杯を嘗めてきましたが(手法には多分に問題はあったにせよ)、どのみち個人投資家はプロには勝てませんから、プロの投資に乗っかる投資信託をコアにするのは非常に合理的と考えました。またこの手法は、少額のサテライト部分でよりリスクの高い取引を推奨しているため、リスク管理上も優れた方法であると言えます。

推薦図書も記載されており、投資を考えるなら一読すべき書籍です。

 

この本を読んで実践したこと、したいことなど

投資信託をコアに設定し、サテライトとして個別株式投資を実行します。

 

本書を読み始めた時点での投資実績  ()内は前回記事との比較

-191,437円 (-55,800円)

過去に購入した銘柄が相次いて損切りラインに到達したため損失が拡大しました。株式投資を始めて1か月でおよそ20万円の損失です。取引ノートを見ると、当時の私もさすがに問題があることに気づき始めたようです。

 

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基本情報

タイトル:お金の名著200冊を読破してわかった!投資の正解

著者:タザキ

発売日:2022年7月1日

 

購入場所Kindle Unlimited

 

読み始めた日:2023年10月23日

 

通し番号:31

ジャンル別番号:お金/投資-21

 

備考

『勝つ投資 負けない投資』 片山晃・小松原周

 

株式投資に強い情熱がない場合は、無理のないリターンを狙う、投資信託、自分を殺し勝てる性格に変わる、のいずれかを考える』

 

感想

2人の著者のうち、前者は個人投資家、後者は機関投資家です。異なる視点から株式投資について説明されています。

片山氏は小型成長株の長期投資を行っていますが、「すべての適時情報に目を通している」と述べている通り、当然のように強い情熱を持って投資をしています。興味深いのは、そこまで情熱がない人はどうすればいいかについても説明していますが、それはこれまでの書籍には見られなかった新しい視点です。私の場合、当然本業を重視しますから、株式投資にそこまで労力を割くことができません。となると、現実的には無理のないリターンや投資信託を考えていくべきなのでしょうか。

 

この本を読んで実践したこと、したいことなど

自身の株式投資への態度を考えさられました。ただもう少し頑張ってみたいところです。

 

本書を読み始めた時点での投資実績  ()内は前回記事との比較

-135,637円 (-23,200円)

新高値チェックから新たに銘柄を購入しましたが、損切りラインの-8%に達したため売却し損失が拡大しました。この銘柄は新高値がストップ高だったので、動きが強すぎたのが原因だったのかなと考えています。

 

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基本情報

タイトル:勝つ投資 負けない投資

著者:片山晃・小松原周

発売日:2015年5月15日

 

購入場所Kindle Unlimited

 

読み始めた日:2023年10月19日

 

通し番号:30

ジャンル別番号:お金/投資-20

 

備考:2024/1に新版が出ています